大小様々な島と牡蠣を育てるためのいかだが浮かぶ、のどかな風景。潮風とともに橋を渡り、頭島へ。漁師たちが暮らす家々が軒を連ねる中に、ひっそり佇むレトロな建物が見えてくる。ここが、日本のイタリア料理界で名高い、寺田真紀夫シェフが手がけるシェフズテーブルのみのレストラン。早朝から漁港に足を運び、漁師たちと会話をしながら選び抜いた食材を、確かな腕と、研ぎ澄まされた感性をもってイタリアンに昇華する。ある日の魚料理では見事なヒラメ、スペシャリテのリゾットには旬のハカマエビが登場。口の中で弾ける食感、噛むほどに広がる芳醇な香りと旨み……。数時間前まで生きていた食材ならではの味わいに、身も心も酔いしれてしまう。(2018年3月時点の情報です)
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