太平洋に面した高知県中土佐町久礼は、400年前から1本釣りのカツオ漁が行われている漁師町。風情ある港町近くに建つ「久礼大正町市場」は高知を代表する市場で、約40mの細長いアーケードに約20店が軒を連ねている。鮮魚はもちろん、手作りの総菜や野菜なども販売され、「庶民の台所」として地元から愛されている。
ここでは、買い物だけでなく食事を楽しむこともできる。なかでも「久礼丼」は、市場内に並ぶ刺身や干物など5種類を選び、自分好みの丼を作るもの。数ある具材のなかでも、ぜひ押さえておきたいのが「カツオのタタキ」だ。表面をさっと炙り、中はレア状になった高知県のソウルフードで、香ばしさに食欲をそそられる。
また、丼の考案者である「田中鮮魚店」の社長・田中隆博さんは、カツオの身質を見極める「鰹ソムリエ」。地元の人とのふれあいが、その土地のおいしさをより一層を深めてくれる。(2018年3月時点の情報です
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