徳島県祖谷地方は、その山深さから、平家の落人が追っ手から身を隠したという伝説が残る秘境の地。今も名残を伝える名所があり、その象徴的存在が「祖谷のかずら橋」だ。
祖谷川に架かる長さ45m、幅2mの吊り橋で、追っ手から逃げるためにいつでも切り落とせるよう、シラクチカズラという植物で編まれている。実際に渡ることができ、渡し木の間は片足がすっぽりはまってしまうほど間隔があり、一歩踏み出すごとに橋がゆらゆらと揺れ、思わず足がすくむほどのスリルが体感できる。
春は山藤、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。橋に彩を添える四季折々の景観は、ため息がこぼれるほど美しい。(2018年3月時点の情報です)
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