静かな里山に佇む立派な古民家。玄関を上がると土間が広がり、見上げる先には幾重にも重なる重厚な梁が。この梁や柱は約200年前のもので、宮大工が見学に来るほど希少なのだとか。伝統的な囲炉裏もあり、寒い時季は火鉢でおこした炭をくべるのが店主の日課だという。
いただくのは、田舎蕎麦と更級蕎麦を愉しめる「二色盛り」800円。店主は、全国の350を超える蕎麦店を食べ歩き、蕎麦打ちを習い、早期退職して店を構えたという情熱の持ち主。蕎麦粉やつゆに使うだしにこだわるのはもちろん、締めの蕎麦湯でさえ「蕎麦粉の風味を味わえるように」と専用に作っている。気温、湿度などを考慮しながら、毎朝真摯に蕎麦と向き合う。ふわりと鼻を抜ける香り、口触り、食味、2種の蕎麦の違いをじっくりと堪能したい。(2018年4月時点の情報です)
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