自然や歴史的建物、禅画、写経、坐禅など、さまざまな体験を通して、禅の世界を広く深く体感できる禅寺。境内には、千利休が晩年に建てた茶室を再現した「一来亭」や、滋賀県の永源寺より移築した「含空院」など、伝統と格式に彩られた風格ある建物が点在。美しい日本庭園などを眺め歩くだけでも、心落ち着くひと時を過ごせる。
特に印象的なのは、京都在住の彫刻家・名和晃平氏と、クリエイター集団・SANDWICHによるアートパビリオン「洸庭」。伝統的なこけら葺きを応用し、天然木材で包んだ建物は、舟をイメージして作られており、全長はなんと46m。石のランドスケープの上に浮かんでいるかのように配されており、その圧倒的スケールにしばし見入ってしまう。内部は、音も光も遮断された暗闇の海原が広がり、静かな波間が映し出す光を見つめる作品を体験することができる。「洸庭」の内部へは、30分ごとに入場可能。鑑賞したあとは、パビリオン下のカフェでコーヒーをテイクアウトして、作品の余韻に浸りたい。(2018年3月時点の情報です)
「賞心庭」の庭園美にも心が癒される。「含空院」では、喫茶休憩ができ、「煎茶粟餅セット」800円などの甘味が楽しめる。
大人800円、高校・大学生600円、小・中学生400円を別途払えば、森林浴をしながら入浴が愉しめる「浴室」に入ることもできる。営業は10:00~16:00
彫刻家・名和晃平さん(写真中)と、クリエイター集団・SANDWICHのメンバー
写経体験(1000円)は事前予約は必要なく、気軽に体験できる
「五観堂」では「神勝寺うどん」1000円を提供。
本堂「無明院」内にある「荘厳堂」には、臨済宗中興の祖といわれる白隠の作品を常設展示する
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