日本海まで一望できる圧巻のパノラマビューと四季折々の自然に魅せられ、ハイシーズンは多くの登山客で賑わう大山。標高1729mを誇る中国地方最高峰の山で、その雄姿が富士山に似ていることから「伯耆富士」とも呼ばれている。古くは山を崇拝対象とする山岳信仰の地として栄え、2018年には開山1300年の節目を迎える。
登山前に麓にある大山寺へ。道中は柔和な表情の地蔵に出会える愉しみも。石を敷き詰めた山道、脇を流れる清水や苔などの風情ある景色に心が洗われるはず。
参拝後は緑豊かな登山道へ。汗をかきながら肌で感じる風、木漏れ日が心地よく、8合目の標高1600m過ぎからは貴重なダイセンキャラボクの群生地を眺めながら頂上を目指す。現在登頂できるのは弥山(1709m)まで。米子市街や弓ヶ浜、日本海が一望できる壮観な景色と最後まで登り切った達成感に感動はひとしおだ。
登山後は宿坊へ。僧侶や参拝者の常宿として有名な『山楽荘』は、観光客の宿泊もできる人気の宿。仏教の戒律に基づき、植物性の材料のみで作られる「精進料理」に定評があり、山菜の天ぷらや蒸したもち米と山菜で作る「大山おこわ」など、地の恵みを五感で楽しませてくれる。
朝は大山寺の鐘が鳴り響く音で起床。歴史と文化に触れられる特別な宿での時間は、忘れられない旅の思い出となるはず。(2018年3月時点の情報です)
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