多くの旅行客で賑わう岡山屈指の観光名所・倉敷美観地区。歴史情緒を感じさせる白壁の町並みに続く商店街に、地元で30年以上愛されている一軒の老舗和食店がある。
夜は、瀬戸内の鮮魚を使った鮨や魚料理を提供。滋味あふれる繊細な料理と、カウンター中心の居心地の良い空間で、訪れる人を魅了し続けている。その人気店で話題を集めているのが、なんと朝ごはん。2016年、現地への移転を機に、店主の娘である須田あゆみさんがスタートさせた。「ただお腹を満たすだけじゃなく、栄養たっぷりで心の込もった朝ごはんを食べて、元気に一日をスタートしてほしい」。その言葉通り、いっさい作り置きはせず、自らの目で確かめた素材を用い、毎朝愛情込めて手作りしている。日替わりで一汁三菜。栄養はもちろん、味のバランスも考慮した和定食だ。「子どもの頃、母が作ってくれた朝食をイメージしています」と須田さん。そのおいしさが評判を呼び、今では暖簾がかかるのを待ちかね訪れる常連も少なくない。街の人たちを元気にしている名物朝ごはんを、ぜひ朝の倉敷散歩とともに愉しみたい。(2018年3月時点の情報です)
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