広島県因島発祥のお好み焼だから「いんおこ」とは、なんともシンプルなネーミング。大阪風や広島風など日本全国各地でその土地の個性を持つお好み焼だが、「いんおこ」の特徴はなんといっても具材にゆでうどんが入ること。かつて造船の島として栄えた因島には、造船マンたちを相手に営むお好み焼き屋が数多くあり、ボリュームがあって腹持ちのよいうどん入りのお好み焼が好まれたというのが由来なのだそう。
因島最大の港・土生港周辺に立ち並ぶ店のなかでも、1967年の創業以来半世紀にわたって地元民のお腹を満たし続けるのがこちらの『うえだ』。麺は柔らかめの茹でうどんを使用し、やや辛めのソースで味付けてから肉や野菜などほかの具材と一緒に挟んで焼き上げる。おすすめは「スタンダード肉玉」520円。なかなかのボリュームだが、焼く際に油をあまり使わないので食べ口は意外とあっさり。好みでネギをトッピングしてもまたうまい。（2018年3月時点の情報です）