愛媛県伊予市の海岸沿いに建つ下灘駅。1935年に開業し、過去には「日本一海に近い駅」とも言われていた。現在も国道を隔てたすぐ先に海が広がり、そのロケーションの良さから、数々のポスターや映画のロケ地に選ばれ、多くの人がこの駅を目指して訪れるように。たとえば、写真を撮る人や海を眺めに立ち寄る人。なかには、あえて途中下車して次の電車が来るまでベンチでのんびりする人も。それぞれが、思い思いの時間を過ごして去っていく。
夕刻が近づいてくると、それまでの青い空と海が、少しずつ茜色に染まっていく。この駅のある双海町は、夕日が美しい町としても知られ、プラットホームからも水平線に沈む夕日を眺めることができる。夕日と駅が織り成す、ここだけにしかない絶景が人々を魅了する。海と空、潮の香りが混じった海風が、癒しのひと時を与えてくれるはずだ。
なお、線路への立ち入り、運転席へ向けてのフラッシュ発光など列車運行の妨げになる行為はタブー。ホームに足を投げ出して座ったり、ゴミのポイ捨て、周辺道路や民家への無断駐車もしないように。(2018年3月時点の情報です)
MAP